プレ DOG
@ 犬蔵舎 試演会1992/11.29
構成・演出 清水信臣
- 出演/ Performers
- 大信典明
- 萩中稔
- 熊本賢治郎
- 日野昼子
- 中嶋みゆき
- 丸岡ひろみ
- 飯田幸司
- 小杉佳子
- 森山雅子
- 高田美穂
- 野元良子
- 上田由美子
- 山形美津子
- STAFF
- 舞台監督/ 飯田幸司
- 照明/長谷川和弘
- 音楽/成井輝光
- 音響・映像/秦 岳志
- 舞台写真/竹野健一
ところで、どこまで話したかな? ホラ物語の続きのことさ。とある異郷のとある町の、とある小さな生き物たちの夜の年代記。前回は確か「ヒトになろうとしている犬のような女と、男のような犬の恋物語」だったよね。よかったよあれは、なんとも実際アワレな、いや、アッパレな話しただったもの。そうか、じゃ次回は虫の話だ。犬の次は虫。ずっと前から、そう決めていたんだ。「ただひっそりとうごめく尺取り虫たちの絆」っていうんだけどね。「ただひっそりとうごめく尺取り虫たちの絆」・・・うーん。可愛い。泣けそう。セツセツとね、哀願するのだわ。アイガン。その次は?うん?虫の次さ。ああ、鳥にしようかな。「消えてしまった夜鳴き鳥の子供たちを探す愛の乞食」っていうんだけどね。「消えてしまった夜鳴き鳥の子供たちを探す愛の乞食」可愛い。で、今回は?「本当のことを言おうか」そいつはいい。笑えそう。死ぬほどに。夢のようにおいしい話しさ。聞きたいな是非、そう、今すぐにだ。口をゆすげよ、吐く息が獣くさいぞー
沈黙の伽藍、「私」の幼年期の王国にて似像たちが繰り広げる〈夜〉の活人画。この世ならぬ遠方の人間絵図。情ブツ照応ー室内劇における〈新しい俳優〉の創造を目的としたアトリエ試演会。