80年代後半から国内各地はもとより海外にも招聘されている解体社の野外劇は、「移動演劇」と呼ばれ、一つの公演で上演場所を次々に変えて移動してゆくという独特なスタイルを持つ。利賀フェスティバルでは89年に上演され、豪雨の中を広場から川岸道路そして河原へと展開してゆく迫力の舞台が観客を魅了している。今回の作品は昨年、劇団の集大成として上演された密室劇「THE DOG」三部作の野外ヴァージョンである。「風景」という名の煉獄に、世紀の終わりを彷徨する女たちの「慰霊祭」が現出する。

遊行の景色 -彼女らに名前はない-
The Drifting View -They have no name-

@新利賀山房前・広場・百瀬川岸道路・野外劇場

構成・演出 清水信臣

出演/ Performers
熊本賢治郎
日野昼子
中嶋みゆき
丸岡ひろみ
飯田幸司
小杉佳子
森山雅子
高田美穂
野元良子
山形美津子
スタッフ/ Staff
[舞台監督]飯田幸司
[技術監督・照明]秦 岳志
[音響]長谷川和広
[宣伝美術]STUDIO TERRY "overground"
[舞台写真]宮内勝
[協力]栃秋太洋大貫隆史小林太加志篠原宏光都立大学「劇団時計」
[主催]
(財)富山県利賀芸術公園財団
[企画・運営]
(財)国際舞台芸術研究所
[協賛・後援]
富山県
富山県教育委員会
利賀村
(財)地域創造

flyer.jpg