■作品について

この劇は、古代ギリシャの叙事詩〈オデュッセイア〉の「流浪のイメージ」をもとに構成されています。映像・美術・音楽など他ジャンルとの協働によって制作され、都市を浮遊し漂流する人びとの生の有り様が舞台化されています。またそれらテーマを効果的に表現するために、上演は私たちが「移動の演劇」と名付けた特殊な上演形式を採っています。これは、観客席を固定せずに、役者たちが演ずる場所を次々に変えていくことで、それにつれて移動する観客とともに、新たな劇空間を生成させていこうと企図するものです。今回の公演では〈オデュッセイア〉の物語に沿って、倉庫2F〈エウマイオスの小屋〉から屋外の駐車場〈セイレンの海〉、そして倉庫1Fのガレージスペース〈カリュプソの洞窟、キルケの館〉からアトリエ犬蔵舎〈イタケ〉へと移動し展開されていきます。

BoーHome さまよえる家

@「犬蔵舎」屋内外一帯 (1989年1月/8・15・22・29)

構成・演出 清水信臣

出演/ Performers
大信典明
萩中稔
熊本賢治郎
日野昼子
長谷川和弘
磯部建一
丸岡ひろみ
中嶋みゆき
川上琢史
高橋彰規
柴崎智徳

STAFF
[音楽・演奏]磯部健一
[舞台美術]岡本功
[照明]花田智
[8ミリフィルム]西村卓也
[スライド写真]石川利明
[舞台写真]竹野健一
[宣伝美術]山本哲也
[舞台監督]長谷川和弘
[協力](株)キノ・メレスグリオ
    都立大学 劇団「時計」
[制作]劇団解体社

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