■作品について

親政を宣言しクーデターを起こすも、天皇の裏切りによって敗れ自決した自衛隊陸将の霊が、黄泉の国で同士となった〈聖堂騎士団〉の修道士たちを従え憂国忌に蘇る。廃墟と化したかつての砦に立てこもり再び蜂起するが、圧倒的な皇軍に包囲され、たちまち劣勢にー降伏命令が宣告される苦境のさなか、陸将の慰問にやってきた旅芸人一座が、屠殺された幾多の〈動物霊〉たちと憑依しつつ「蛭子姫神伝説」を演じ始める。と・・・物語はさらに錯綜し、入れ子状に重層化しながら、『バフォメット』(P.クロソウスキー)との婚礼、〈受刑忌〉の場面へと展開していくー

中空に浮かぶプラットホームから駅構内、そして高架下の廃物場へーモノレール大船駅を舞台に、ライブ音楽とともに繰り広げられるミュージカル・ファンタジー。解体社'80年代ロケーション・シアターが贈る'60年代「革命の演劇」へのオマージュ。

Dear, Spectrum

@モノレール大船駅の屋内外 (1986年/12月20・21・27・28, 1987年1月10・11・17・18)

構成・演出 清水信臣

出演/ Performers
大信典明
萩中稔
長谷川和弘
日野昼子
熊本賢治郎
山本哲也
森永純子
清水信臣
磯部建一

STAFF
[音楽・演奏]磯部健一
[舞台監督・照明]長谷川和弘
[舞台美術]清水信臣
[舞台写真・宣伝美術]石川利明
[協力]Alternative Art Space - Ofuna monorail station
    都立大学 劇団「時計」
[企画・制作]劇団解体社

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