「身体」には <他なる>カテゴリーが必要なのだ 重力と儚さの 強度と速度の 身振りと叫びの 「零度」のカテゴリーが。

東京国際舞台芸術フェスティバル '97

零カテゴリー  

標的となるものを与えるな

構成・演出 清水信臣



パフォーマンス・コンセプト

「世界身体」の現在進行形ーそれはおよそ4つのカテゴリーに分類されうるだろう。

1] 都市と脳髄の神経系がダイレクトに繋がって、「人間外」のものに生成変化してゆくような、いわば「ニューロファンタスティックな身体」。

2]それら諸身体の織り成す「アナーキー」への反動から、統制理念によって再構築されてゆくレトロスペクティブな「規律的身体」。

3]1と2から排除され、自失し茫然と立ち尽くしてしているボーダーレスな「難民的身体」。 あらゆる国家プログラムから逸脱してしまったこの危機的身体のいくつかは、やがて下層労働力として資本に組み込まれ再編成される。

4]最後にそれらすべてから放置されている身体、すなわち「汚辱」として精神病棟、監獄、墓地等に隠蔽され、忘却されている「遺棄された身体」。

われわれはこの舞台でこれら「世界身体」の諸力を一挙に出現させる。


(パンフレットより)


出演/ Performers
熊本賢治郎
日野昼子
中嶋みゆき
小杉佳子
森山雅子
野元良子
高田美穂
山形美津子
市川愛子
長谷川知子
浦添尚文

STAFF
舞台監督/三津 久
技術監督/秦 岳志
照明/河合直樹 (有)アンビル
振付/日野昼子
音響/水谷雄治 (株)アンテナ
操作/長谷川和宏
舞台写真/宮内 勝
宣伝美術/Studio Terry (Returns!)
制作/丸岡ひろみ
主催
東京国際舞台芸術フェスティバル実行委員会
財団法人 東京都歴史文化財団
財団法人 都民劇場
劇団解体社
協賛
トヨタ自動車株式会社
助成 
公益財団法人 セゾン文化財団
芸術文化振興基金

flyer180.jpg